母から聞いた昔話1

私がまだ小学生で、母はパートとして働いていて、両親の間にまだ会話があったころのこと。

 

それまで父が全てのお金を管理していたが、母にお金の管理をしてほしいと頼んだそう。

 

母は了承し、通帳を受け取った。

 

父が管理していた時、母は家にどれほどのお金があるのか把握していなかった。食費が必要であれば、金額を父に伝え、受け取っていた。

 

しかし、母は通帳の中を見て驚いた。

父は僅かではあるが、借金をしていた。

自分が食費などを要求した時、お金が足りなくて借りていたことがわかったのだ。

 

きっと母の貧乏性はここから始まった。

 

必死に節約するようになったのだろう。

 

おそらくだが、この頃から外食に行く回数が月に1回から徐々に減っていった。